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「懸賞で車が当たったけど、今乗っているのがあるしなぁ…。この車、すぐに売っても良いの?」
幸運にも懸賞で車が当たった。
でも、いざ車をプレゼントされると、それはそれで対応に困りますよね。
そこで、「懸賞車は売却できるものなのか」という疑問が頭をよぎります。
こんにちは!
GOODBYE CARの岡田です。
もちろん、その懸賞車が “あなたのもの” であれば、売ってしまっても問題ありません。
ただし、懸賞規約や所有権によっては、車をスムーズに売却できないことも。。
また、車を売って得たお金は「譲渡所得」になるため、確定申告も関わってきます。
というわけで今回は、懸賞で当たった車を売る手順を詳しく解説したいと思います。
まずは懸賞規約を確認しよう
懸賞車には、たいてい「懸賞規約」が存在します。
要するに、車をプレゼントする条件・ルールのことです。
たとえば、以下のような規約があります。
- 当選権利の譲渡は不可
→新車登録を行った上での譲渡は可能。 - 当選から1年間は譲渡不可
→1年間は懸賞元からあなたへ車の名義を変更することはできない。
このような規約がある場合、その条件をクリアしないと車を売ることはできません。
ですから、まずは懸賞規約がどういう内容になっているのかを確認してみてください。
懸賞車を売却する手順は3ステップ
それでは、懸賞で当たった車を売るための具体的な手順を見ていきましょう。
大まかな流れは、以下のとおりです。
新車登録をしたあとで、所有権をあなたに移し、車を売る。
これが、基本的な手順です。
ステップごとに詳しく説明していきますね。
(なお、新車登録をすでに済ませており、なおかつ、車の所有者が「あなた」になっている場合は、ステップ3をご覧ください)
【ステップ1】
諸費用を払って新車登録する
懸賞車はプレゼントですから、車両本体はタダです。
しかし、前述のとおり、懸賞車を売るにはまず新車登録をする必要があり、その際にかかる諸々の税金や手数料は自己負担となるケースがほとんどです。
新車登録の際にかかる費用は、以下のようなものがあります。
- 自動車税(月割)
- 自賠責保険料
- 自動車税環境性能割(取得税)
- 自動車重量税
- リサイクル預託金
- 検査登録費用
- 車庫証明取得費用
- ETCセットアップ代
これらは、いわゆる取得費(購入代金)になります。
さらに、任意保険料や駐車場代も含めると、新車登録を行うには20万円程度はかかるでしょう。
このように、「車両本体はタダでも、高額な諸費用がかかる」というのが、懸賞車の落とし穴です。
しかしながら、その車を売却できれば、最初の出費は余裕でペイできます。
ですから、まずは上記の費用を払って新車登録を済ませましょう。
(なお、「取得費」は、確定申告の際に売却益から控除することができます)
【ステップ2】
懸賞車の所有権解除を行う
続いて、懸賞車の「所有者」が誰になっているかを確認しましょう。
というのも、そもその話になりますが、車を売却する権利は所有者にしかないからです。
そして、大抵の場合、懸賞車の所有者は「懸賞を主催した会社」または「ディーラー」になっていることが多いです。
したがって、車が「あなた名義」になっていない場合は、売却するために所有権を移す必要があります。
その手続きを「所有権解除」といいます。
規約に反していなければ所有権は普通に移すことができるので、以下の手順で進めましょう。
- 所有者へ連絡して、車の名義を変更したい旨を伝える。
- 車検証や印鑑証明書などの書類を送る。(送付物は要確認)
- 所有者から譲渡証明書や委任状などの書類が届く。
- 必要書類を揃え、運輸支局で名義変更を行う。
以上の手順を踏んで、所有者から必要書類を取り寄せてください。
具体的には、以下の書類が必要になります。
《あなたが用意するもの》
- 車検証
- 印鑑証明書
- 実印
《所有者から届いた書類》
- 委任状
- 譲渡証明書
- 印鑑証明書
これらの書類が揃えば、あなた自身が運輸支局で名義変更をおこなうことができます。
なお、手数料を払って、先方に手続きを依頼するケースもあります。
【ステップ3】
懸賞車を売却する
ステップ1で新車登録を済ませ、ステップ2で所有権をあなたへ移せば、あとは車を自由に売れる状態になります。
ただ問題は、その車をどこに売るかです。
「ここじゃなきゃダメ」という縛りはありませんが、車の買取額はお店によって全然違うからです。
当然、少しでも高く売りたいですよね?
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せっかくタダでプレゼントされた懸賞車ですから、少しでも高く売って現金化することをおすすめします。
以上が、懸賞で当たった車を売る手順です。
懸賞車の売却益は確定申告が必要
特別な懸賞規約がなければ、タダでもらった車を上記の方法でお金に換えることができます。
ただし、普通の車を売るときと違うのは、購入と売却における収支の状況です。
以下の図のように、通常であれば「売却価格」が「購入代金」を下回るため、利益が出ることはありません。
しかし、懸賞車の場合は本体がタダですから、取得の際にかかるのは「登録費用」だけ。
そのため、懸賞車を早い段階で売れば、それによって利益を得ることになります。
これは、車(資産)を譲渡(売却)することで得たお金なので、「譲渡所得」に当たります。
したがって、売却益の額にもよりますが、懸賞車を売る場合は確定申告をおこない、譲渡所得税を支払うことになるでしょう。
譲渡所得税の計算
懸賞車を売却したときの譲渡所得は、以下のように計算します。
上記の例のように、たとえば懸賞車が150万円で売れた場合、新車登録費用や特別控除を差し引き、譲渡所得は80万円となります。
では、税額についても計算してみましょう。
仮に譲渡所得が80万円だったとすると、税額は31.7万円になります。
つまり、この場合は、確定申告をしたうえで約32万円の税金を収めなければいけません。
したがって、最終的な収支は、次のように計算できるかと思います。
初度登録費用や税金が大きな負担に感じますが、それらを差し引いてもこれだけの利益が得られるわけです。
ただし、確定申告をしないと「所得隠し」になってしまうので、それだけは気をつけてくださいね。
まとめ
それでは、今回の内容を簡単にまとめます。
- 諸費用を払って新車登録する
→初度登録せずに転売することはできない。 - 懸賞車の所有権解除を行う
→所有権を自分に移さないと、車は売れない。 - 懸賞車を売却する
→何社か比較して、買取額が高いお店を選ぶ。
- 懸賞車を売ると、譲渡所得が生じる。
- その場合、確定申告を行い、譲渡所得税を収める必要がある。
→取得費や特別控除を差し引き、マイナスになる場合は不要。
懸賞で当たった車を売るときにネックになるのが、所有権解除(名義をあなたへ移す手続き)と確定申告です。
いずれも難しい手続きではありませんが、それなりに手間はかかりますし、知識がなければ心理的には大きな負担になるでしょう。
その場合は、所有権解除は先方(懸賞元またはディーラー)に代行してもらったり、確定申告は税理士に頼んだりするのも方法だと思います。
もちろん手数料はかかりますが、売却益からすれば大した金額ではありません。
手続きの課題さえクリアできれば、あとは懸賞車を高く売るだけです!
ただし、車が新しければ買取額はお店によってなかりの差が生じるので、何社か必ず比較したうえで売却を進めましょう。
クルマの売却価格は、お店によって数万〜数十万円もの差が生じます。
ですから車を高く売るためには、何社か査定を受けて条件のいい買取店を探す必要があります。
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