あなたはご存じでしたか？
中古車買取店は、“お客さんから安く買い取る商売” だということを…。
つまり車買取において、「売り手」と「買い手」の思惑は真っ向から対立していることになります。
しかも相手はプロですから、こちらも何かしらの対策が必要になります。
それが「買取交渉」というわけです。
こんにちは！
GOODBYE CARの岡田です。
交渉と聞くと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、やり方さえ分かっていれば大丈夫です。
逆に、交渉しなければ、車が安く買い取られるのを黙認するようなもの…。
そこで今回は、実際のやり取りをシミュレーションしながら「車買取の交渉の進め方」を解説します。
＼ 愛車との別れを、ベストな価格で ／
車買取店と交渉する際の心構え
まず、交渉のやり方をお伝えするまえに、以下のことを覚えておいてください。
車の売却時期を決めておく
大前提として、車の査定を受けるまえに「売却時期」をざっくり想定しておきましょう。
そこが曖昧だと、店側も様子見の金額しか出せないからです。
なので、車を本気で売る段階になってから買取交渉は進めてください。
希望額や他社の査定額は言わない
大抵の場合、査定のときに「買取の希望額」や「他社の査定額」を聞かれます。
ただ、そこで基準となる金額を教えると、交渉でそれ以上つり上げることが難しくなってしまいます。
逆に高い金額をふっかけても、相手にはされません。
ですから、希望額などは下手に言わないようにしましょう。
【シミュレーション】
車買取の交渉手順
以上のことを念頭に置きつつ、ここからは車を高く売るための交渉手順を説明していきます。
大まかなステップは、以下のとおりです。
- 出張査定を3社に依頼する
- それぞれ査定額を提示してもらう
- 電話交渉で金額を引き上げていく
査定を「3社」から受ける理由は、2社だと相場観がつかめず、張り合いもないですし、4社以上だと交渉が複雑になるからです。
それでは、ステップごとに詳しく見ていきいましょう。
❶ 出張査定を3社に依頼する
まずは出張査定を予約しましょう。
出張査定にする理由は、店頭査定より高くなる傾向があるからです。
ただ、自分で候補となるお店をを探したり、1社ずつ問い合わせて予約を取ったりすると手間がかかります。
その際は『車一括査定サイト』を使うと大変便利です。
おすすめの『MOTA車買取』では、全国の候補店最大20社がネット入札を行います。
さらに、そのうち高額上位3社だけに絞ってやりとりできるため、非常に効率的で、電話対応もラクです。
❷ 査定額をそれぞれ提示してもらう
あとは、予約どおりに各社から査定を受けます。（査定時間は1社につき30〜40分くらい）
どの買取店も「見積書」は出さないので、査定金額は口頭で教えてもらうだけでOKです。
査定が終わったら「他社も予約しているので、またお電話します」と伝え、その場は帰ってもらいましょう。
なお、その際、しつこく居座る営業マンがいるかもしれませんが、長々と話し込まないように注意しましょう。
❸ 電話交渉で金額を引き上げていく
次は、いよいよ交渉の段階です。
3社を相手にすることになるので、交渉は「電話」で行います。
では仮に、3社から以下の金額を提示されたと想定しましょう。
この結果をもとに、実際の会話をイメージしながら交渉の進め方をご覧ください。
交渉シミュレーション
【STEP1】
査定額が一番低かったA社と交渉
まず、最下位のA社に電話をかけて交渉します。
会話は次のように進めてください。
あなたA社さんが出した50万円より高いお店があるんですが、もう一度ベストな金額を提示してもらえますか？
A社わかりました。
では、65万円でどうでしょうか？
あなたその金額だと他社に負けてしまいますけど、いいですか？
A社ちょっと上司と相談させてください・・・。
すみません、、やはり65万円が限界です。
仮に、このような展開になった場合は、ここでA社が脱落となります。
残りはB社とC社です。
【STEP2】
査定額が2番目に低かったB社と交渉
次はB社に電話をして、同じように切り出します。
あなたB社さんが出した60万円より高いお店があるんですが、もう一度ベストな金額を提示してもらえますか？
B社ちなみに、一番高い金額はいくらでしたか？
あなたB社さんのベストな金額が知りたいので、他社の値段は言えません。
B社では、今決めていただけるなら、73万円で買い取ります。
あなたわかりました。
もし他社が73万円より高くならなければ、その金額で決めたいと思います。
では、またお電話しますね。
（ここは強気で）
交渉の末、B社がC社より高い金額を提示したとしましょう。
ここで首位は交代です。
【STEP3】
1位の座を奪われたC社と交渉
次は、トップを奪われたC社に交渉を持ちかけます。
あなたC社さんが出した70万円より高いお店があるんですが、もう一度ベストな金額を提示してもらえますか？
C社そうですか・・・。
うちは75万円で限界です。
あなたわかりました。
もし他社が75万円より高くならなければ、その金額で決めます。
では、またお電話しますね。
結果、C社が再び1位へ返り咲きました。
【STEP4】
再び2位に落ちたB社と交渉（2回目）
ここでもう一度、B社に電話をして現状を伝えます。
あなた他社のほうが高い金額を提示してくれたんですが、B社さんは73万円が限界ですか？
B社いや、うちはもう無理です。
降ります。
ここで、ついにB社も脱落。
今回のシミュレーションでは、C社の75万円で決着。
最安値の50万円と比べると、価格差は25万円にもなりました。
もちろん、この通りになるわけではありませんが、要するに次のことを繰り返すだけです。
- 一番安いお店に交渉を持ちかける。
- 金額が逆転すれば、また安いほうのお店と交渉する。
ポイントは、他社の金額を明かさず、そのお店のベストを提示してもらうこと。
買取業者は少しでも利益を増やしたいと考えるので、「限界の金額」をすんなりと出してくれない場合もあります。
だから、交渉は “粘るが勝ち” なんです！
やること自体は難しくはありませんが、それなりにタフなメンタルは必要になるでしょう。
交渉なし・駆け引きなしで車が高く売れる裏ワザ
上記のシミュレーションを見て、「交渉をうまく進める自信がない」「駆け引きがめんどくさい」と感じた方もいるかもしれませんね。
そこで、ちょっとした裏ワザをご紹介しましょう。
いわゆる「合同査定」という手法になります。
つまり、上の写真のように、3社の出張査定を同時にまとめてやってしまう方法です。
このやり方なら、駆け引きの対象が【あなた↔業者】から【業者↔業者】に変わります。
そのため、慣れない交渉をしなくても、勝手に限界金額を出さざるを得ない状況になるわけです。
実際、私もこの方法は何度も試していますが、交渉なし・駆け引きなしで簡単に最高額が引き出ます。
詳しくは別の記事で解説しているので、上記のような値段交渉が「ちょっと苦手」と感じた方は参考にしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
プロ相手の交渉は難しそうなイメージがあるかもしれませんが、やり方さえ理解すれば簡単なものです。
ポイントは、他社の金額を明かさず、そのお店のベストを提示してもらうこと。
それで車が数万円、数十万円と高く売れるなら、試してみる価値はありますよね。
だから、ぜひチャレンジしてみましょう！
なお、出張査定を予約するときは、以下に紹介する『車一括査定サイト』を使うとスムーズです。
