車査定はどこを見られる？査定項目と減点・加点の目安を解説

車を買取に出す場合、まずはその価値を判断してもらうために「査定」を受ける必要があります。

ただ、車のどこを見て、どう評価されるのか、また、どのようなポイントで減点されるのか少し不安ですよね？

こんにちは！
GOODBYE CARの岡田です。

中古車の評価というのは、需要（人気度）や安全性がもっとも影響します。
ですから車種や年式はもちろんのこと、装備類や修復歴に至るまでかなり細かくチェックして査定価格を算出するわけです。

そこで今回は、JAAI（日本自動車査定協会）のガイドラインをもとに、車の査定基準における減点・加点の目安を一覧で紹介します。
車の査定でどこを見られるのか気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

車査定における減点・加点の目安

車の査定価格は、基本的な車両条件や修復歴の有無によって8割方が決まります。

ただもちろん、エンジン系統や内外装、装備類なども評価対象なので、コンディションによっては大きく減点されてしまう場合もあるんです。

減点項目

というわけで、まずは車査定で減点されるポイントを見ていきたいと思います。

チェックされる項目は、主に次の8つです。

それでは順番に見ていきましょう。

1．外装、内装

車査定で一番わかりやすい項目は「内外装」です。
当然のことながら、キレイな状態なら問題ありませんが、傷や汚れはマイナス評価になります。

まずは、外装傷に対する減額の目安をご覧ください。

傷の大きさによって、マイナスされる額は変わります。
小さな傷ならそれほど影響はありませんが、板金修理やパネル交換が必要なレベルの傷はかなり減額されるでしょう。

2024年12月11日 車の買取査定で傷や凹みはどれだけ影響する？業界基準をリサーチ

では、内装の場合はどうでしょうか。

傷や汚れで減点されるのはもちろんですが、異臭やペットの毛も大きなマイナスになります。

もし汚れが気になるようなら、洗車や掃除をしてパッと見の印象だけでも良くしておきましょう。

2．エンジン、足回り関係

次に、自動車の要であるエンジンや足回りにおける減額の目安をご覧ください。

部品交換で済む程度の不具合なら大きなマイナスにはなりませんが、とくにエンジンやトランスミッションの致命的な故障は数十万円の減額が予想されます。
また、エアサスの故障に対する減額も結構高いです。

3．電装

では、電装部品の交換が必要な車は、いくら減額されるでしょうか。

電装部品の場合はカンタンに交換が利くため、驚くほどのマイナスにはなりません。
ただ、ヘッドライトの場合はまるっと交換することになるため、減点が大きいです。

4．装備品

続いて、そのほかの装備品に不具合がある場合も見てみましょう。

なかでも標準装備されたナビの故障は、大きな痛手となります。

5．タイヤ、アルミホイール

タイヤやアルミホイールも、状態によっては減額の対象になります。

溝の深さが1.6ミリ未満のタイヤは車検に通らないため、査定では「要交換」と判断されます。

6．整備手帳、取扱説明書

意外と盲点なのが整備手帳や取扱説明書で、これらも付属しないと減点されます。

とくに年式1〜5年の新しい車の保証書や整備手帳を失くした場合は、そこそこ減額されます。

7．走行距離

年式はもちろんのこと、走行距離も評価の対象です。

走行距離の標準はおおよそ年間7千〜1万kmで、これよりも多ければ減点され、少なければ加点されます。

そこで、走行距離が標準より増えると買取相場がいくら下がるか調べてみました。

1万kmオーバーならそこまで影響しませんが、標準から2万kmを越えると大きなマイナスになります。

8．修復歴

極め付けは、修復歴の有無です。
このポイントは、中古車の評価に大きく響きます。

修復歴車とは、ボディの骨格部分を事故などで損傷し、修理した車のことです。

たとえ見た目がきれいに直っていても、骨格部分に手を加えれば「修復歴車」と見なされ、評価は大きく下がります。

修復歴の度合いはABCにランク分けされ、車の安全性に大きく影響する箇所ほどマイナス査定となります。

パッと見はキレイに直っていても、修復歴は必ずバレます。
責任を後々問われないためにも、該当する場合は必ず申告しましょう。

2025年3月23日 事故歴はバレる！車の査定が修復歴でいくら下がるかを検証

以上が、車査定で減点される主な項目です。

なお、上記の減額目安はあくまでも基準値であり、実際は「車両価格」や「年式」によって上下することは覚えておいてください。

加点項目

では続いて、車査定でプラス評価されるポイントを見ていきましょう。

今回は、以下の5つの項目をピックアップしてみました。

加算目安を項目ごとにご覧ください。

1．外装、内装

内外装の加算目安は、以下のとおりです。

「無減点」とは、上記の減点項目に該当しない場合のことです。

なお、磨いて消える程度の洗車キズや1cm未満の傷であれば、車査定では「傷」とは見なされません。

2．装備品

以下3つの装備品は、加点の対象です。

これらの装備は中古車としての人気を左右するため、付いていればプラス査定が期待できます。

3．フルスポイラー

なかには、純正オプションのスポイラー（エアロ）をフル装備している車もあるかと思います。
この装備も人気が高いため、査定では評価されます。

年式が古いとそこまで加算されないかもしれませんが、査定でのアピールポイントになるのは間違いありません。

4．タイヤ、アルミホイール

上記では、タイヤの溝が基準値未満だとマイナス査定になることはお伝えしました。
しかし逆に溝がしっかり残っていれば、多少のプラスは期待できます。

また、オプションでアップグレードしたアルミホイールも加点されるポイントです。

5．車検残期間

車両本体とは関係ありませんが、車検の残期間も評価の対象になります。
というのも、車検付きの中古車なら、次のオーナーがそのまますぐに乗れるからです。

車検の残り期間に応じた加算の目安は、以下のとおりです。

車検がまだ残っている時期に車を売るときは、この加算分が買取額にきちんと含まれているかを確認するようにしましょう。

以上が、車の査定で加点される主な項目です。

なお、減額のときと同じように、上記の加算目安はあくまでも基準値であり、実際は「車両価格」や「年式」によって上下するので覚えておいてください。

査定の減点分を挽回する車の売り方

ここまで、車の査定でチェックされるポイントと、それぞれの項目における加減点の目安を見てきました。
実際の査定基準はもっと複雑ですが、どのような点で評価が分かれるかは理解できたかと思います。

でも実は、査定とは「車の評価点」をつけるだけの作業に過ぎず、最終的な「買取価格」は以下のステップで決定されます。

要するに買取業者は、オークション相場を基準に利益がいくら見込めるか予測しつつ、お客さんの反応を見ながら “落としどころ” を探っていくわけです。

そこで重要になるのが、査定価格の比較です。

ライバル社がいれば、下手に安く買いたたけない状況になるからです。
また、業者間の競争意識が高まり、査定価格が底上げされる効果もあります。

ですから車を少しでも高く売るには、必ず何社か査定を受けることが肝心です。

ただ、お店をあちこち回るのは面倒ですよね…。

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2024年12月11日 パッソの買取額が下取りより30万円UP！その手法と査定記録を全公開

まとめ

今回は、車の査定でマイナス評価されるポイントとプラス評価されるポイントを確認してきました。

査定前に洗車や掃除といった対策はやらないよりマシですが、車両そのものの状態が改善されるわけではありません。
また、査定前の修理も損をするのでやめましょう。

ですから結局のところ、車の評価はどうすることもできないんです。。

ただし、同じ車でも「査定価格の付け方」は買取店によって異なります。
車の状態はありのまま見てもらい、そのうえでなるべく高く買い取ってくれるお店を選びましょう。

クルマの買取価格は、売却するお店によって必ず数万〜数十万円もの差が生じます。
そのため、車をできるだけ高く売るには、査定額を何社か比較して、条件のいい買取店を選ぶ必要があります。

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